【やってみた】オンラインで議決権行使してみた☆サクッとできて楽!でも、選択肢不足に悩む

ちょっと、これ見てくださいよ。

いーっぱい。いろんな会社の株主になっちゃいました。

これ、何かというと、6月中に来た株主総会の案内です。塩漬け株(じっくり値上がりを狙う株ともいう)が多いので、たくさんの銘柄の株主総会の案内が届きました。

初めての株主総会に行けるチャンスなので、どっか行こうかなと思ってたりもしましたけど、スケジュールの都合上、どこにも行けないことが確定しました。なんで平日ばっかり……。

ということで、株主の権利の1つである議決権を行使するため、いろんな議決権行使を行いました。
今では、大体の企業でオンラインでの議決権行使をやってます。

オンラインでの議決権行使とは?パソコン・スマートフォンから、会社経営に口出しできる☆

オンラインでの議決権行使とは、パソコンやスマートフォンから議決権を行使できるというものです。

そもそも議決権を行使するって何?

というのも、株主総会では「決議事項」といって、株主に色々と決めてもらうものがあります。
今回の決議事項でよく見かけたものとしては「取締役選任」「監査等委員の選任」「取締役・監査人の報酬額」「剰余金の処分(配当)」というものです。これはだいたいどこでも1つから4つくらいあります。

これらを決めるための投票が、議決権行使です。

ちなみにこれらの他にも、企業の方針を決定するところに株主として意見表明ができたりするらしいです。
ある企業では、企業のあるサービスの運営方針に対して、株主から「こういう文章を追加したら」「こういう部分を追加したら」というような提案がなされていました。
このように、企業の経営方針やサービスの運営方針にも提案ができるようです。

議決権、絶対行使しないといけない?

この議決権ですが、別にやらなくってもいいっぽいです。
というのも「株主の義務」みたいな重い義務は存在しません。

ただし、議決権が行使されないと、その株主総会自体が成り立ちません。
そうなると「株主総会が成り立たない企業なんて」と企業の継続に不安を感じる株主も増え、株価が下がる可能性があります。

また、企業によっては株主に悪い影響が出るようなことも決議に含まれる場合があります。中には、株主にとってマイナスになるようなことも含まれます。それに明確に反対を言えるのもこのときですね。

例えば、「定款の一部変更」で発行株数を増やせるように定款を変更するとか。
発行株数が増えると、株式が希薄化して、PERが上がって株の価値が下がり、株価が下がります。
詳しくはこちらを。
増資とは?株価にはどう影響する?(やさしい株のはじめ方)

ということで、行使しない事によるデメリットはあります。反対のことは反対、賛成のことは賛成と意思表示をします。

議決権行使はオンラインが便利

この議決権行使ですが、今ではスマートフォンで出来るようになりました。

やり方は、議決権行使書の中にあるQRコードを読み取るorサイトにアクセスして、それぞれの決議事項に「賛成」「反対」などを表明するだけです。

九州旅客鉄道の議決権行使書。
実際はハガキにちょっと説明書がついている感じ。

パソコンからでも議決権行使はできますが、スマーフォトフォンからでも可能です。というか、スマートフォンからのほうが本当にスマートなのでおすすめ。

議決権行使をオンラインでやってみた感想

議決権行使をオンラインでやってみた感想としては、だいたいいいところが多め。

1:サクッとできて便利☆

まず、サクッとできて便利です。
実は全てスマートフォン上で行うことができましたので、簡単にできて便利です。交通費払ったり手間を掛けて総会会場まで行く必要もありませんし、ハガキを書いて投函する手間もありません。

(議決権行使は郵便で出す場合も切手は不要です)

2:スマート行使に当たるといいな☆

さて、今年の総会で1つ特徴的だったのが『スマート行使』というキャンペーン(?)です。

九州旅客鉄道の中に入っていた、スマート行使の案内。

これは何かというと、スマートフォンから議決権行使を行うと、クオカードが当たるというキャンペーン。
三井住友信託銀行が主催していたもので、クオカード500円分が抽選で当たります。

条件としては、応募者100名につき1人に当たるというもの。
株主総会開催月の翌々月に、当選者への発送を持って発表ということです。
なお、すべての企業が行っているわけでもなく、また名簿管理人が三井住友信託銀行なら全ての企業が対象というわけでもありませんが、一部の企業(個人的にはかなり有名な企業ばかり)が対象でした。

これは会社というよりは名簿管理人側のキャンペーンですね。なので、隠れ優待とはちょっと違うかも。
でも、ま、当たるといいな……。

3:選択肢がなくて困る(´・ω・`)

さて、このオンラインでの議決権行使ですが、ここからはあまり良くないことも書きますか。

まず、いくつかの企業は選択肢がありませんでした。
これは大事な議決権の中ではなく、その後にあるキャンペーン用のアンケートの話です。

議決権行使後のアンケートで「どうしてこの企業の株を保有していますか?」というようなのがあったので「株主優待目当てです( ー`дー´)キリッ」と答えようとしました。
ところが、選択肢には「株主優待」というのがありません。
「値上がり益」「配当」「企業知名度」などの選択肢はあるのですが「株主優待」というのはありませんでした。また「その他」というのもありません。

……答えようがない。
とりあえず「値上がり益」という選択肢を選びました。嘘じゃない。けど、スッキリしません。

4:やった感じはあまりない

次に、議決権を行使しましたよ感はあまりありませんでした。

一応答えられるだけは答えましたけど、答えたよって感じだけです。
なんとなく答えたけど、特に議決権を行使したからといって「議決権行使終わった!」って感じはあまりありませんでした。

スルッと終わっちゃったので、それはそれでやった感じがないなぁ。

5:企業によってはアカウント作成が必要、めんどくさ(・へ・)

最後に、企業によってはアカウント作成が必要でした。
議決権行使書に同封されていた案内にIDと仮パスワードが発行されて、その仮パスワードを本パスワードにして、そしてその本パスワードを使ってログインして申し込みをして、というやつです。

……めんどくさっ。

特に今回はほとんどすべての企業で議決権行使をするときに、オンライン行使でサクッとすすめることができたので、アカウント作成なんかしなかったんですよね。
でも今回、ある企業でだけはアカウント作成が必要になってしまって、はっきり言って手間がかかったし、必要性をあまり感じませんでした。

もう、いろいろとオンラインでいいんじゃないのか

議決権を行使してしばらく経って、株主総会の決議の通知が来ました。
株主総会でこういうことが決まりましたよ、っていうことを伝えるための郵便物です。
これらにも一応目を通しましたが、だいたい決まっている内容はそんなにおかしなものはなく、決議の通知でなにか値動きの変動があるわけでもありません。

こういう書類を読んでいて思ったんですが、もう全部オンラインでいいんじゃないのかなと思いました。それぞれの証券口座にオンラインで通知が来て、書類やpdfなどで株主総会決議通知がオンライン上で全て見られるとか。
なんかもう通知書もなくていいし、オンラインで全て済んでしまうならそれに越したことはないよね、って気がします。

手紙って、処分したりするのめんどくさいんですよ……。
まさか株主になるというだけのことで、ここまでたくさんの郵便物がしょっちゅう届くとは思わなかった。

トマト銀行の株主総会招集ご通知。
表紙がきれいな星空なので気に入りました。こういうのもっと増えて欲しい。素敵な写真ですよね。

なので、もっとオンライン化・効率化を勧めてほしいなと思いました。オンライン議決行使、すごくいいと思いますがその前後で手紙のやり取りがあるのが……。めんどくさいです。
どうせオンライン化するなら、全部オンラインにしてしまって欲しい。